読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Uの忘れ物

忘れ物をしない為に 振り返ることが 今の俺にできるたった1つのこと

ただただがむしゃらに

「決めまりましたよ!

貴方がオススメしてくれた商材が採用されました!」

 

営業をして行く上で、

当てずっぽうではいけないし、

無鉄砲ではいけない

ある程度は数字を意識して、

意図的に選んでもらえるように

"仕向けること"も時には必要だ

特に月末の締めの時は…

眼がたぎるのを

必死に抑え込むことから

1日が始まる

 

信頼関係があれば

ある程度は惰性でなんとかなることもある

新しく手に入れた

ネタを小出しにしていくのもいいだろう

 

後、いくらで目標達成

 

数字を追いかける日々

数字の下に全てがぶら下がり

数字の下に手段がある

 

数字

 

目に見えてわかる

 

また上司に詰められる

なんて言い訳しよう…

 

そうやって

事務所の扉を開ける

 

詰められ

 

追い詰められ

 

全てを否定される

 

数字の下に正義があり

正しい答えがある

 

数字なきは根拠なき

 

面白い世界だ

 

そして、

数字しか見ていないと

どうなるか

 

こっちで決まっていた案件が

ライバル会社に持って行かれる

 

当たり前だ

 

対、人

 

俺たちは

数字と闘っているわけじゃない

人と向き合ってる

 

しかし、

 

人は裏切る

 

そして、

数字は裏切らない

 

実に

面白い世界だ

 

そして、

一度失った信頼は

中々取り返せるものではない

 

ここまで来たら

ジリ貧だ

また、

信頼関係を構築していくことになる

 

これは、

俺が営業の世界に飛び込んだ

一年目の出来事だ

 

訪問すればするほど、

俺は嫌われていった

 

カタログを投げつけられ

どなられ

ものが飛んできた

名刺を目の前で燃やされたこともあった

 

契約が取れるまで戻って来るなと言われた

 

夜になり、

当たれるクライアントがいなくなった

一晩

公園のベンチに座って夜が明けるのを待って

会社に出勤したこともあった

 

どうして…

 

追い詰められると

人は考えるものだ

 

あぁ、

俺は クライアント を見てない

満足を提供してない

役に立っていない

 

当たり前なようで

忘れがちなこと

 

次の日から俺は変わった

 

なんて、

俺は器用な人間ではない

 だから、

できることから始めた

 

まずは

笑顔でちゃんと目を見て

挨拶をするようにした

 

それだけ

営業はしない

 

もちろん、

先輩、上司からは

ボロクソに言われ

俺は会社で地に堕ちた

 

知るか!!

 

そうすると

少しずつ

俺がというよりは、

クライアントから声がかかるようになった

最初は些細なこと

契約とは関係ない

調べ物の問い合わせだ

 

よしきた!

 

俺は、

調べてほしいと言われた内容以外に、

それと関係がありそうな事柄を

実際にはいらないかもしれないが、

それも一緒に資料にして渡した

 

このように

ちょっとだけ

+a することにした

 

それが

数字に繋がるか

 

なんて

その時は

考えてなかった

 

ただただがむしゃらに

仕事をした

 

そんなある日

クライアントの1人が

とても険しい顔で近付いてきた

 

話を聞くと

ビッグプロジェクトを任されたのだと言う

 

それは

喜ば…

 

と言える状況ではなかった

 

詳しくは言えないが…

 

 話はわかったが

何故、その話を俺に?

 

それが俺の率直な感想だった

 

そして、

真剣な目で言われた

 

「貴方に 使用する商材の採択をお願いしたい」

 

 !?

 

えっ?

 

一瞬、我が耳を疑った

 

プロジェクトの重要性は

説明を聞いて十分理解した

 

それを俺に。

 

少し考えて

俺は

 

「分かりました」

と、答えた。

 

それから

怒涛の1週間だった

 

内容は割愛するが

 

その間に思ったこと

ただただがむしゃらだった

期待に応えたい

このプロジェクトを成功させたい

それだけだった

 

その間、

俺とクライアントは間違いなく

"パートナー"だった

 

少しガタついている扉を開けて

目が合った瞬間

クライアントが高々と手を挙げ、

笑顔で俺を呼んだ

 

 「決めまりましたよ!
貴方がオススメしてくれた商材が採用されました!」

 

何とも言えない感情が込み上げた

 

やった!

 

俺は、

小さくガッツポーズをした

 

実に

面白い世界だ